2012年12月1日土曜日

やったね!



Mon mari のバイク狂いについては何度もブログで書いたが、およそ13-14台はあるクラシック・バイクはいつも倉庫に眠っている。なにせ、ほとんどオンボロなのでいつもしこしこ修理したり部品を変えたりして少なくともエンジンは動くように試している。
さすがに宝の持ち腐れとなっていると自覚しているのか、バイクを走らせたくなったようだ。ただし、クラシックなので、車検を通してナンバープレートをもらわないと一般の路上は走行できない。なので、それができない場合は、レース場に持って行って、レースに参加するか、もしくは練習のコースに参加して機械と自分の腕試しをするしかない。

実は2-3か月前に練習コースに参加したのだが、いざ練習を始めようとしてレザーのつなぎを着たらあまりにもきつくてお腹のあたりのジッパーが壊れてしまった。このため練習コースには参加できず、恥ずかしながらも主催者から参加料を返金してくれたとか・・・

今回はレザーが着れるようにちゃんと調整し(少しのダイエットと、レザーを若干伸ばした)たので、何とかクリアできた。

バイクを置いて、準備する車庫。Mon mari は2台、持ち込んだ。



家族連れも多い。サイドカー(二人乗りのバイクカー)で遊ぶ子どもたち。


さて、いざ出陣。

何とかエンジンもスタートして、恐る恐る発進。何とかスタートラインは過ぎたが、トラックを5-6周くらいするものの、途中でエンコしないか冷や冷や。



なんと今回は問題なく完走。ごきげんで戻ってきた。
今回の練習で自信がついたのか、1月の中旬の練習レースにも行くと言い出した。付き合うこちらは大変である。


持ってきたバイクを再びトレイラーに積んで、家路に向かう。
まったく、なんと大騒ぎな趣味なことか・・・


2012年11月16日金曜日

違法性でなく道徳の問題


この間見たテレビのニュースで知った意外な事実。
グーグル、アマゾン、スターバックスは、英国で租税回避をしており、英国議会の公的会計委員会でつるし上げられた。
これらの3社は米国に本部を置くものの、多国籍企業化しており、その会計システムはかなり複雑に処理されている。議員から3社の英国での利益に関して疑問が投げかけられた。

例えば、スタバはこの過去3年間法人税を払っておらず、同国に進出してからの15年間の大半で損失を計上している。こんなに損失を出していながら「何故、英国に留まり、ビジネスを継続しているのか?」というマーガレット・ホッジ女史の詰問は理にかなっている。
またアマゾンの昨年の欧州での売上高が91億ユーロ(約9200億円)だったのに対し利益が2000万ユーロ、同社の公共政策担当ディレクターが英国での売り上げの詳細を明らかにすると、「信用できない」と切り返した。グーグルが昨年支払った税金は600万ポンド(約7億5600万円)程度だった。

これにはからくりがある。
スターバックスについては、オランダ政府が同社欧州本社に対し、英国でのビジネスから得られるロイヤルティの支払いを受ける代わりに特別税取引を同社に与えているのだ。グーグルの広告スペースはアイルランド共和国のチームによって売られている一方、アマゾンの販売はルクセンブルグで扱われている(英国は倉庫のみの事業)ということが幹部によって確認された。やっていることは「違法」とはいえないが、「道徳的に多いに問題あり」とホッジ女史は切りつけた。
これらの事実からグーグル社の英国代表は、納税回避のためのタックス・ヘイブン(租税回避地)利用を認めた(ところでこのブログのサイトであるBloggerはグーグルにより作られている。ひょっとしてこんな非難するとこのコラム、削除されちゃうかしら?)

この事実は日本や諸外国にも影響があるかもしれない。この3社が各国でどのように納税をしているのかきちんと調べたほうがいいだろう。

今回公聴会が開かれた背景には、国民の大企業に対する怒りがある。英国が財政赤字の縮小に向け第2次世界大戦後で最大の歳出削減を実施しているにもかかわ らず、大企業は税負担を最小限に抑えようとしているからである。オズボーン英財務相は先週、税金逃れを減らすため、国際ルールのさらなる明確化を求めた。ビジネスは、それぞれの国で完結させないと、国際金融や国家財政は崩壊するという論調があるが、まったくその通り。

一方、多国籍企業の徴税逃れ防止に向けた取り組みも始まっている。英国とドイツの両財務相は先週、多国籍企業に「応分の負担」を求めるため、G20の協力を促す共同声明を発表したとか。 有名企業の徴税逃れに、国民からも非難の声があがっている。英政府の緊縮財政に反対する市民団体「UKアンカット」は11日発表の声明で、12月8日実施予定のスタバに対する抗議活動への参加を呼び掛けている。UKアンカットとは、「必要な公的サービスのカットをするな運動」である。これは80年代にアフリカで起こった「構造調整政策」に似ていて、国家の家計簿は表面上、健全に向かっても、教育、保健、福祉の分野まで予算を大幅削減することで国民がどんどん貧しくなるという現象。

このようなご時勢の中、英国だけでなく日本や他の先進国もアフリカと同じ経験をしていくような気がする・・・

2012年11月12日月曜日

それなりの理由?


メルボルンの家のすぐ近くに警察署がある。いつもパトカーが止まっていて、おまわりさんが自宅の近くを巡回してくれるので、防犯上は結構安心して住んでいられる。

この間、買い物から帰ってきたらその警察署の前に馬が2頭いて、それに男女のおまわりさんが乗っていた。この近辺でこの光景は初めてみた。
こんな街中でなんで馬で巡回するの?交通の邪魔にならないのかしら・・・

実はどうも理由があるらしい。
本当かウソかわからないが、Mon mari によると、馬に乗ると高いところから周囲を見渡せるから色々偵察できるとか。たとえば住宅街を巡回して塀の向こうや家の敷地の中を見ることができる。よく言われるのは、大麻栽培とか庭で違法なことをやっているのを馬の巡回でみつけることができるらしい。本当かな?でもありえそう。

今度、おまわりさんに「何で馬にのって見回るのですか?」って聞いてみようかな?

2012年11月8日木曜日

初めての経験



11月6日は「メルボルンカップ」と言われる競馬レースの日である。日本でも天皇賞とか菊花賞とかあるが、メルボルンはちょっと異質なイベント。
毎年この競走の開催日は、メルボルン大都市圏ではメルボルンカップ・デーとして祝日となる。競馬の競走のために祝日となるのは世界でもオーストラリアだけだとか。なんと能天気というか、おめでたい国民なのか。今年はメルボルンカップ・デーが火曜日だったが、月曜は平日でもほとんど休日気分、実質、前の週の土曜から計算して4日連休であった。

メルボルンカップの正式名称は「Emirates Melbourne Cup」という。要はエミーレーツ航空の莫大なスポンサー資金で成り立っているとか。ここまでも中東マネーが押し寄せているとは何とも複雑な気分である。
競馬とは言え、当日は男女とも思いっきりおしゃれをして鑑賞にやってくる。今年は英国のチャールズ皇太子とカミラさんがいらしたので、観客もおもいっきり派手に演出したようだ。

で、Mon mari が火曜の朝になって急にメルボルンカップを見に行こうと言い出した。もちろん、チケットを手に入れるのは無理。どうしたかというと、競技場の横にある少し小高い橋の上からレースを見るのだ。チケットを買えなかった貧しい私たちのような人が外からこっそりのぞくというわけだ。
橋の上には50人足らずの人しかいなかったので余裕でしっかりレースは見られた。


少し遠くからの撮影だったがしっかり馬の滑走は見える。馬は一瞬で走り去るので、この場所でも十分鑑賞できた。実は馬の競争を肉眼で見たのは生まれて初めてであった。実際見ると、とてもしなやかに流れるように走るのである。競馬レースがこんなに美しいとは思わなかったので、とても感動した。今度はチケットを買い、観客席からあらためて競馬を見てみたいと思った。

2012年10月23日火曜日

やっぱりあるんだ・・・


英国料理というと、まずいというイメージが定着している。
かいつまんで言うなら、煮過ぎ、ゆで過ぎ、食物の原型をとどめないものが多く、食材の持つ風味がなく、加えて味つけがない。みな、食卓で塩コショウをかけて自分で味付けをする。やたらと量だけは多く、皿の淵まで料理が盛られている。

アジアでは一般的に宮廷料理がある国は食べ物は必ずおいしいと言われている。その証拠にフィリピンなどは宮廷料理が発達しなかったせいか郷土料理もいまいちおいしくない。
だけど英国には宮廷があるのに、どうしておいしくないと言われるの?悲しいことにお隣のフランスとはあまりにも違い過ぎる。

ということで、世界で英国料理を堪能されることなんてありえないから料理本なども当然ないと思っていたら、なんと「伝統的英国料理」という本をメルボルンの本屋でみつけた。やっぱりあったんだ・・・! 生まれてこのかた、英国料理の本なんて見たことがなかったので、思わず悪い冗談かと思いつつ中身を見て、とりあえず記念に買ってしまった。


やっぱり有名なのはローストビーフ。でも日本人が好きな「ちょっとレア」な赤みを帯びた薄いスライス・ビーフでなく、完全に「ウェルダン」で、少しパサついて、肉も厚い。グレービーをたっぷりかけて、添えはくったりと煮込んだ青物と人参、そしてジャガイモが定番。これはサンデー・ローストと言われ、パブで食べる日曜のランチ。英国人の大好物。


キドニーパイ。これも有名。牛の腎臓をパイで包む・・・というと、少し食欲なくなるかな。
本当にパイの好きな国民だね。



これはカリフラワー・チーズソース。 Mon mari の大好物で、彼が作ったのを何度食べさせられたことか・・・ カリフラワーをベシャメルソースであえて、その上にチーズをたっぷりのっけてオーブンで焼いたもの。まずくはないけど、何となくキャラがないのよね(味の記憶が残らない)。英国人が作るとカリフラワーはくたくたになり、口に入れるとすぐ分解して溶けはじめる(笑)。



そして極めつけは「毛布をまいたマス」。
こんなの見たことも聞いたこともない。マスにベーコンを巻いて焼いたもの。
カリフラワーチーズソースよりは芸があって、なにせ「食物の原型」を保っているのはめずらしい。

とにかく、この料理本は私というより、Mon mari が故郷を思って作る際に参考にするために謹呈した。想像した通り、彼はノスタルジアよろしく、目を輝かせてページをめくっていた。

私がこの本を使うことは多分ないだろう・・・(やっぱり私って偏見あるのかなぁ)。

2012年10月18日木曜日

家にいなくなると・・・


8月末から10月初めにかけて東京に戻っていた。
その間、メルボルンと田舎の家はMon mariがマネージをしていた。
大工仕事や自分の趣味に関することはシコシコするので、戻ってくると壊れたものが直ってたり、動かなかったエンジンが再起動するという現象はあるのだが、なにせ、家の中は一言で表すなら、「地獄絵図」状態となる。

ダイニングテーブル、キッチンカウンター、ソファ、コーヒーテーブルなどは隙間も見えないほど、物や紙で覆い尽くされている。キッチンカウンターはバイク部品や工具などのオンパレードで、ほとんど作業場に変身していた。
床のチリ、ホコリはもとより、キッチンシンク、バルスームなどの水回りもかなりのマグニチュード。
もうどこから手をつけていいのかわからない。とりあえず掃除は1-2日して落ち着いたころゆっくり始めようと思い、今日の献立を考えるために冷蔵庫を開ける。何やら変なにおいがするのでよく見ると、腐った野菜や加工品などがゾロゾロ出てきた。唯一、腐りはしないがほとんど化石ステージに突入し始めたニンジン君が長いヒゲを伸ばしてひっそり野菜室に寝かされていた。あー、これは2か月前にうちに来たニンジンだね、よく頑張って待っていてくれた、とつぶやきながらピーラーでむいて、グラッセにしてあげることにした。

1か月以上家にいないでOzに戻る時は大きな覚悟が必要である。

2012年10月10日水曜日

社会的企業


メルボルンの家の近所に最近発見したユニークなカフェ「Streat(ストリート)」。
もう1年以上この近辺を練り歩いていたにも拘わらず地味な入口のせいか全くここの存在を知らなかった。たまたまうちに出入りしていた業者のおじさんからこのカフェの存在を聞いたのでMon mariと行ってみた。

簡単に言うとこのカフェはホームレスを支援している。支援と言ってもお金や物を寄付するのでなく、ホームレスの人たちを雇用して、そこで職業内訓練(On the job training) をする、いわゆる社会的企業(Social Enterprise) と称される事業である。
現在、メルボルン市内に3店舗ある。各店舗には資格のあるシェフが常勤し、雇用したホームレスに対して、調理からサービス、経営の面まで指導している。
ホームレスと一口で言ってもいろいろな人がいるが、基本的には若い人たちを優先するようである。彼らに技術を身につけさせて自立を促進することで自信を持ち、ホームレスの環境から抜け出せるように支援するのである。

で、そのカフェだが、ホームレスによる食事?なんて聞くとたいしたことないように思えるかもしれないが、これが意外、そんじょそこらのカフェよりずっと内装もおしゃれで、メニューも創作料理顔負けの食事が並んでいる。コーヒーも独自で焙煎し、日替わりで世界中の豆が提供されている。


私が注文したのは、味噌味豆腐乗せのサラダ。みかけより珍味で美味だった。お値段も15ドル前後でしっかりと利益が出るような価格設定である。



ここで働いている人たちは4-5人くらいで、最初に行った時は全員若い男性だったが、二度目は女性も交じっていた。腕に派手なタトゥもある人やパンク調カラーのヘアダイをしている人もいて、普通のお店なら絶対に雇用されない人たちだろう。 ただしホームレスと言っても路上生活者ではないようで、多分、シェルターなどに居住しているのだろうか、きちんと清潔的なみなりをしている。


受け入れる社会や人々がなければホームレスから抜け出ることは容易ではない。特に未来のある若い人たちを支援して貧困の悪循環を断ち切ることは大切である。
こういう活動が日本や世界のあちこちにできるといいのに・・・

Streatの情報はここから見られます。もしメルボルンに来ることがあったら、ぜひ立ち寄ってください。