2013年3月11日月曜日
楽しかった・・・
3月の初めに南米のペルーで開催された「女性のメンタルヘルス」国際学会に参加してきた。
3月というと、日本ではひな祭りの女の子の節句が3日にあり、8日は国際女性の日、そんな週に女性のメンタルヘルスを議論するのはタイミング的にぴったしだったと思う。
初めての国際学会の参加、プラス、シンポジウムで発表するという、私にとっては一大事件だった。
シンポジウムは、モナッシュ大学と東京女子医大のコラボで、「親密なパートナーによる暴力」をテーマに、モナッシュの先生2人、女子医からはK先生と私が発表した。
私は親密なパートナーから暴力を受けている日本の女性のメンタルヘルスの状況を定量的に分析して発表した。K先生も同様に親子の問題を中心にした分析を発表、モナッシュからは一人の先生はベトナムの山岳民族の産前産後の女性のメンタルヘルスと暴力の問題、もう一人はオーストラリアの男女間の介入についての発表をしていた。なかなかバラエティに富んでいて、聞いていても興味深かった。
発表中、幾分緊張気味の私。
私の発表が終わってからのディスカッションのセッション。モナッシュのもう一人の先生は立って話していたのでひな壇には座っておらず、3人だけのショット。
会場から私に向けて2つの難しい質問が出され、タジタジ・・・・
次回からは想定質問集を作って準備しなければと実感した。
今までの学会発表は産後うつとか、更年期うつ、エストロゲンとの関係、その他女性特有の疾患に関連するメンタルヘルスの問題が多かったようだが、今回は特に暴力の問題がクローズアップされ、シンポジウムでは5つのセッションが暴力とメンタルヘルスをテーマにしたものだった。世界的に暴力の問題は益々注視され、その対策や効果的な介入方法の確立が喫緊の課題とされている証である。
モナッシュと女子医大の先生たちと集合写真。
メンタルヘルスの問題を扱う女性学者たちは、いわゆるカリカリした細身のキャリア学者というより、皆ふくよかで 柔和で温かい人たちが多いので、一緒にいてとても心地よく、気持ちが楽になる(自分の体重増加も気にならなくなる?)。
今回はリマということで、観光や食事も満喫しつつ、 4日間の開催中、知的な刺激もたくさん受け、短い時間だったが濃密で楽しい時を過ごせた。40時間近くの移動をして来た価値は十分にあった。
リマの町と人々、そしてお世話になった先生方、本当にありがとうございました!