2012年3月25日日曜日

洗い場ではありません。


我が家のスパ。床のタイルに排水口がある。
日本のようにここが洗い場になるといいのに・・・ と思うがもちろん、それは海外ではタブー。
では何故、ここの排水口があるのか?
スパの水が漏れることがあるから? もちろん、そうなんだけど、オーストラリアではタブのある浴室では、床に排水口を設置するのが法的な義務なんだそう。
もしそれがないと入居許可が下りない。

そういえば、昔出張に行ったときに、元同僚がバスタブにお水を張っていたんだけど、ついついうたた寝したら、水が溢れて、浴室から客室に入って水浸しになっちゃってホテル中で大騒ぎになった、という話をしていた。そんなことにならないように排水口をつけるのは当然といえば当然。

しかしこのスパ、当初オーダーしたのは横長の2人用だったのだが、なぜか間違ったサイズが到着して、三角形タブが埋め込まれてしまった。その時、その場にいなかったので返品することもできなくなった。この巨大タブ、水が400リットル位必要で、雨水に頼っている我が家では頻繁にスパを楽しめない。乾季はまず無理。そろそろ秋から冬にかけて雨が多くなり始めたら、少しずつ使おうか・・・
まったく宝の持ち腐れっていう使えない代物。
あー、お風呂に入りたい!!

2012年3月14日水曜日

誰が犯罪者か?


3月11日。震災から1年、あれから1年経った今、海外ではどう見ているのか。
メルボルンの地元紙は特に、福島のことを取り上げていて、「誰が刑務所にいくべきなのか?」という論調。そうか、これは犯罪なんだ、と改めて認識した。
でも当の日本では福島の問題でも誰も起訴されていない。何で?

12日の夜には、福島の特集が放映されていた(たぶん、BBCだったと思う)。
特に福島の子どもに焦点をあて、彼らの思い、視点、そして生活などを中心にこの1年追ってきた映像である。特に、大人を観察する鋭い目には驚かされた。
この子どもたちの未来を考えると本当に胸が詰まった。

2時間以上の特集だったが、Mon mari はテレビの前でずっと釘づけだった。
終わったときに、彼はエンジニアとして、TEPCOへの怒りを爆発させていた。

2012年3月8日木曜日

商標登録終了!


お隣のハリントン家のロンが夕方うちに来た。
「これから牛を移動させるから、家の門を閉めてくれる?」と。
道路で移動中に牛はあちこちに行ってしまい、時々、人の家の敷地に入ってしまう。

総勢、50頭はいると思われる大群が我が家の前を通過。すごいな~、こんなの普通では見られない。

さてここからQ&Aです。

Q: どうして牛が移動するの?

A: 牛の移動は乳牛の場合は日二回の搾乳時間に納屋に行くので移動します。
しかし、この写真の牛はお肉用の牛さんたちなので、毎日納屋に行きません。
今回の移動は、お尻(あたり?)に商標の捺印をするためだそうです。
牛もブランドをもらうと高く売れるそうで(神戸牛とか松阪牛みたいに)、 捺印はとても重要らしいです。牛さんたちは無事にジョハナ牛ハリントン家の商標登録を終えて、自分たちのいる元の牧草地に戻っていきました。

後ろから、小さなトラクターとバイクで牛の行列をコントロールしているロンさんたち。
道路から脇道それて寄り道しようとすると、後ろから声で怒られ、クラクションを鳴らされ、「モーモー(うるせぇ、という抵抗の叫びか?)」と村中響いていた。

 

私たちが日ごろ食べているお肉は食卓にのるまで、色々な経緯があるのだということをよく学んだ一日でした。

牛さんに感謝。

2012年3月1日木曜日

徒然なるままに カンタス内にて・・・

今回、カンタスに搭乗したら、やたらオージーだらけ。
ひと昔前はオージ便は日本人だらけだったのに・・・ なんで?
よく話を聞いてみると、みなさん、北海道にスキーにいらしていたそう。
そうそう、倶知安あたりがオージー村になっているとちょっと前に聞いたことがある。
隣に座った初老のご夫婦はニセコに行ってきて、これで2回目とか。
リタイアした医師でお金はたんまりあるらしく、今までフランス、スイス、カナダ、アメリカなど世界中のスキー場に行ってきたが、ニセコが一番お気に入りだそうだ。なんでもパウダースノーの雪質が最高らしい。あと何回、北海道に行かれるかわからないが、次はお孫さんを連れてきたいと話していた。

斜め前の日豪カップル。この二人も50代くらいだが、日本人の奥さんは脳溢血の後遺症なのか、右半身が麻痺して、ゲートまでは車いす、機内では補装具と杖で歩いていた。言語中枢もやられたのか、言葉も発せない。一生懸命、ダンナさんがトイレまでゆっくりつたい歩きしながら連れて行っている。彼女にとっては久しぶりの日本への里帰りかもしれない、とっても楽しみだったのだろうが、大変な旅だなぁ、と思った。ダンナさまも本当に献身的に介護していた。
自分がこのような状態になったら、うちのMon mari はここまでやってくれるだろうか・・・とつくづく考えた。

トイレに入るとシンクの下にゴミ箱かと思いきや、注射器のマークがついた廃棄挿入口があった。
「こんなところで、Drugする人がいるんやろか・・・?」と思いつつ、よく考えると、糖尿病の人がインシュリン注射をするかもしれない・・・確かに注射針は感染の原因になるので乗務員や清掃員の健康や安全を守るために必要なゴミ箱だ。
しかしここまで考えて、飛行機のトイレの設計をするのはさすがオージーらしい。

そういえば昔、エイズが世界的に流行し始めたころ、オージーの町角でボランティアが麻薬常習者に新しい注射針を配布していたという映像をみたことがある。感染の蔓延を予防するという目的なのだろうが、こういうのは必要悪という部類の行為なのだろうか・・・

徒然なるままに・・・カンタス内で色々な人の観察をし、Spirit of Australiaを思いめぐらせた。