今回、カンタスに搭乗したら、やたらオージーだらけ。
ひと昔前はオージ便は日本人だらけだったのに・・・ なんで?
よく話を聞いてみると、みなさん、北海道にスキーにいらしていたそう。
そうそう、倶知安あたりがオージー村になっているとちょっと前に聞いたことがある。
隣に座った初老のご夫婦はニセコに行ってきて、これで2回目とか。
リタイアした医師でお金はたんまりあるらしく、今までフランス、スイス、カナダ、アメリカなど世界中のスキー場に行ってきたが、ニセコが一番お気に入りだそうだ。なんでもパウダースノーの雪質が最高らしい。あと何回、北海道に行かれるかわからないが、次はお孫さんを連れてきたいと話していた。
斜め前の日豪カップル。この二人も50代くらいだが、日本人の奥さんは脳溢血の後遺症なのか、右半身が麻痺して、ゲートまでは車いす、機内では補装具と杖で歩いていた。言語中枢もやられたのか、言葉も発せない。一生懸命、ダンナさんがトイレまでゆっくりつたい歩きしながら連れて行っている。彼女にとっては久しぶりの日本への里帰りかもしれない、とっても楽しみだったのだろうが、大変な旅だなぁ、と思った。ダンナさまも本当に献身的に介護していた。
自分がこのような状態になったら、うちのMon mari はここまでやってくれるだろうか・・・とつくづく考えた。
トイレに入るとシンクの下にゴミ箱かと思いきや、注射器のマークがついた廃棄挿入口があった。
「こんなところで、Drugする人がいるんやろか・・・?」と思いつつ、よく考えると、糖尿病の人がインシュリン注射をするかもしれない・・・確かに注射針は感染の原因になるので乗務員や清掃員の健康や安全を守るために必要なゴミ箱だ。
しかしここまで考えて、飛行機のトイレの設計をするのはさすがオージーらしい。
そういえば昔、エイズが世界的に流行し始めたころ、オージーの町角でボランティアが麻薬常習者に新しい注射針を配布していたという映像をみたことがある。感染の蔓延を予防するという目的なのだろうが、こういうのは必要悪という部類の行為なのだろうか・・・
徒然なるままに・・・カンタス内で色々な人の観察をし、Spirit of Australiaを思いめぐらせた。