Mon mari の会議のお供で南オーストラリアのアデレードに行ってきた。
我が家から車で9時間、いやオースラらリアは大きな国とつくづく思った。
アデレード訪問は2回目。シドニーやメルボルンほどの大都会ではないが、落ち着いた町で人々も親切で穏やか。しかしこんな南の小さな町でもアジア人のパワーを強く感じた。
今回の会議は「国際女性エンジニア(技師)会議」。
世界中の女性技師たちが一同に集まり、技術的な情報交換や女性であるが故に抱えている問題や悩みを共有する場である。
確かの女性のエンジニアってあまり聞かない。少しずつ、増やそうとしているもののそれほど成り手はいないそうだ。世界のどこでも、男子は理系、女子は文系、というジェンダーバイアスがあって、子どもの頃からそのように育てられる女性が多いのも壁になっているとか。
でもここに来ている女性エンジニアたちはちょっと違う。
私とMon mari の大親友のペギー(写真右の女性)はガーナ出身のエンジニア。彼女はクマシ大学でエンジニアリングやイノベーションを教えていたが、最近国連に引き抜かれた。彼女は会議に娘のナナちゃん(写真左)を連れてきていた。ペギーはナナちゃんをしっかりエンジニアに育てあげた。ナナちゃんはガーナの大学を終えたばかりで、これから米国で医療機器エンジニアの勉強をしたいそうだ。
女性エンジニアたちは若い世代が多い
アフリカからもこんなにいるのかと思うほど、たくさんのアフリカ女性エンジニアが一同に集まって写真撮影していた。会議に来ていた女性は全体的にゴッツイというより、おしゃれで可憐な女性が多かった。日本からも女性技師のNPO、日立などの企業、そしてJICAの専門員の人たちが参加していた。日本の女性技師たちは小柄でか細い感じだったが、国内でものすごく頑張っている様子を話してくれた。
女性エンジニアは重要である。女性目線で日常の機器類(家電など)を作ることは必要だし、途上国では給水、再生可能なエネルギーの分野では確実に女性に配慮した開発が求められている。
エンジニアは男性独占の世界。その中にあえて女性として飛び込んでいく果敢な彼女たちの姿には感服する。会議の中でも差別や露骨な嫌がらせに遭うケースなどの報告があったが、世界の女性たちが団結して逆境にも負けずに女性技師の育成と発展に向けて頑張って欲しいと心から思った。