メルボルンのボロ屋敷を改修するために、近くの建具屋に足を運んだ。建具屋と言っても日本とはちょっと異なる趣き。要は、古い窓(枠)やドアを売る専門の店。
古い物の愛着を持つ人は、限りなく昔様式のものを追求する。日本ではまず考えられない。古い様式の家でも窓や扉がこわれたら、日本では新しいものに交換することはあっても、中古の昔風の窓や障子などを探して取り付けたりすることはまずない。オーストラリアや欧州の人の古いものへのこだわりは、日本ではありえないことだと思った。
こんなどこにでもあるような古い窓も443ドルもする。サッシにしたほうが安いんじゃない?
ちょっとしたデザインが入ったドアだと1330ドル。これが100年物とかになるとケタが一つ増える。こんな古い建具が山となって売っている。この店はもう数十年も営業をしているので、明らかに顧客がいてビジネスが成り立っているのだ。私たちは結局何も買わず、店を後にした。
帰りにスーパーに寄って、晩御飯の買い物をする。初めて買ったカンガルー肉。焼きすぎると硬くて歯が立たないが、レアからミディアムにすると、それなりにおいしくできた。ものは試しというレベルの食べ物・・・