2011年11月6日日曜日

フッティーは宗教?

オーストラリアには、「オージーフットボール」、俗に「フッティー」と呼ばれる競技がある。世界的にはあまり知られていないが(私もこの国に来るまでこの競技の存在は知らなかった)、オーストラリア、特にビクトリア州をはじめとして南部や西部の州では盛んである。サッカーやクリケット以上に人気があり、国技といっても過言でない。ルールは、サッカーとラグビーを混ぜ合わせた感じで、とにかく飛んだり跳ねたり、動きの激しい競技で、最初はなぜかこっけいにさえ見えた。
ビクトリアに住む人は皆、どのチームのサポーターかを決めねばならない。私もどこのチームかを何度か聞かれた。「そんなの知るか・・・」と心で思いつつ、笑いながら「まだこの国に来たばかりなので検討中です・・・」とお茶を濁していた。

1ヶ月ほど前に今期の決勝戦があった。コリンウッドとジーロン・ キャッツの対戦。最初の5分だけテレビで観戦してから、飽きてしまい最後まで見ることはなかった。結果はジーロン・キャッツの勝利。

うちのお隣のマークとロズはジーロン・キャッツのサポーター。とにかく週末は応援にでかけるため忙しく家にいない。で、今年はジーロンが優勝したので歓喜極まり、「この1年のお礼」ということで、先週末に隣人を集めてお祝いのバーベキューが盛大に開かれた。私たちはどのサポーターでもないのだが、まあとりあえず、どんな様子なのか興味あるので顔をみせることになった。

皆がフッティーの話に花が咲いているときに、私はついていかれないのでバーベキュー係りになってしまった。

ロズちゃん、もう嬉しくて酔っ払って、最高の気分。
彼女は英国人なのだが、やっぱり10数年前にオーストラリアに住み始めたとき、フッティーを見て変なスポーツと思い、2-3年は興味がなかったらしいが、今では猛烈なファンになっているそうだ。

祭りの終わりに、ジーロン・キャッツの応援歌をマークとロズが歌って、お開きになった。
最後にマークから「君はもうジーロンのメンバーだからね」と言われてしまった。
フッティーはオージーの宗教、そして私はこの宗教に入信させられてしまった。
これからは少しずつ時間をかけて、ルールを勉強してみようかな・・・