2011年10月27日木曜日

本当は知りたいのに・・・


去年、大きな話題を呼んだ、ウィキリークス(Wikileakes)。
匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開する告発サイト。
創始者のジュリアン・アサンジは性的暴行容疑で逮捕されたが、要は彼を陥れるための政治的な謀略にはまったのだろう。彼の業績は評価されている面もあり、アムネスティ・インターナショナルの国際メディア賞を受賞している。

ウィキリークスを支援しているのは一般の人たちからの寄付金。ところで知らなかったのだが、昨年、Visa, MasterCardなどのクレジットカード会社、PayPalなどの決済大手会社がウィキリークスへの送金業務を拒否してしまった。で、現在、彼らはどこに資金を送ってもらっているかと言うと、オーストラリア郵便局、メルボルン大学支店の口座なのだそうだ(アサンジは昔、メルボルン大学で学んだので、彼の口座がまだあるのだろう)。つまり今では海外送金をしてもらわねばならなく、当然寄付者は面倒なので、だんだん資金が枯渇してきている。

先日、アサンジはロンドンで、 記者会見を開き、資金不足を理由に活動を中断すると発表した。記者会見では、VISA、MasterCard、Bank Of America、PayPalのロゴを逆に印刷した壁紙を背景に、アサンジ氏が「活動を将来につなげるために、すべての公開活動 を中断し、経済封鎖との戦いと資金調達にすべてのリソースを集中しなければならない」と語った。

政府や企業の機密、特に不正や汚職、人権の乱用などに関する情報が公開される手段が一つ減るのは残念だが、リークする人の職業生命や倫理的な側面にもかかわるので、難しい問題でもある。
でもやっぱり一市民として、本当はトップ・シークレットというか隠れた事実は知りたいな・・・