2011年10月23日日曜日

悩める古屋敷


メルボルンにあるもう一軒の我が家。築100年のエドワード調の小さな古家。ヨーロッパではこの程度の古さはそんじょそこらにたくさんあるけれど、開拓以来200年そこそこしか経っていないオーストラリアでは相当なボロ屋敷の部類に入る。
Mon mariは欧州人なので、古い家が大好き。築100年の家というのはこの国ではとても自慢できるよう。とはいえ、古い家はとにかくメンテに時間、お金、エネルギーがかかる。それを楽しみにしているのも欧州人の特徴。私にははるかに理解できないマインド。


どれだけ古いかという証拠の一つは、家の脇にある小さな穴。何かと思って聞くと、昔は下水が整備されてなかったので、この穴からトイレの汲み取りをしていたそうだ。日本も昔、田舎にいくと、汲み取りのおじさんが桶をかついでいたり、少し進化すると汲み取りトラックが来たりしていた。どこの国も同じなんだな、とつくづく思った。


家の中に入ると、すぐリビング・ダイニング。Mon mari が購入、入居してからリフォームし、コンサバトリー風に作りかえた。日中は陽がさんさんと入るので過ごしやすいが、その他の部屋は何となく暗め。


猫の額ほどの小さなお庭。ここで野菜とかハーブを植えて、家庭菜園でもしようか・・・



リビングの壁はレンガでできている。よくよくみるとレンガの間のセメントが剥がれ落ちている。
こんな状態だと冬には隙間風が入って寒い。



さあ、これから壁の修理と、床の塗り替え、二重窓の設置など、たくさんのリフォーム予定が入っている。これが終わってから、田舎の家に到着したパリからの荷物の山を運ぶことになる。落ち着いた生活にたどりつくにはまだしばらくかかるかもしれない・・・・