8月末から10月初めにかけて東京に戻っていた。
その間、メルボルンと田舎の家はMon mariがマネージをしていた。
大工仕事や自分の趣味に関することはシコシコするので、戻ってくると壊れたものが直ってたり、動かなかったエンジンが再起動するという現象はあるのだが、なにせ、家の中は一言で表すなら、「地獄絵図」状態となる。
ダイニングテーブル、キッチンカウンター、ソファ、コーヒーテーブルなどは隙間も見えないほど、物や紙で覆い尽くされている。キッチンカウンターはバイク部品や工具などのオンパレードで、ほとんど作業場に変身していた。
床のチリ、ホコリはもとより、キッチンシンク、バルスームなどの水回りもかなりのマグニチュード。
もうどこから手をつけていいのかわからない。とりあえず掃除は1-2日して落ち着いたころゆっくり始めようと思い、今日の献立を考えるために冷蔵庫を開ける。何やら変なにおいがするのでよく見ると、腐った野菜や加工品などがゾロゾロ出てきた。唯一、腐りはしないがほとんど化石ステージに突入し始めたニンジン君が長いヒゲを伸ばしてひっそり野菜室に寝かされていた。あー、これは2か月前にうちに来たニンジンだね、よく頑張って待っていてくれた、とつぶやきながらピーラーでむいて、グラッセにしてあげることにした。
1か月以上家にいないでOzに戻る時は大きな覚悟が必要である。