2012年11月8日木曜日
初めての経験
11月6日は「メルボルンカップ」と言われる競馬レースの日である。日本でも天皇賞とか菊花賞とかあるが、メルボルンはちょっと異質なイベント。
毎年この競走の開催日は、メルボルン大都市圏ではメルボルンカップ・デーとして祝日となる。競馬の競走のために祝日となるのは世界でもオーストラリアだけだとか。なんと能天気というか、おめでたい国民なのか。今年はメルボルンカップ・デーが火曜日だったが、月曜は平日でもほとんど休日気分、実質、前の週の土曜から計算して4日連休であった。
メルボルンカップの正式名称は「Emirates Melbourne Cup」という。要はエミーレーツ航空の莫大なスポンサー資金で成り立っているとか。ここまでも中東マネーが押し寄せているとは何とも複雑な気分である。
競馬とは言え、当日は男女とも思いっきりおしゃれをして鑑賞にやってくる。今年は英国のチャールズ皇太子とカミラさんがいらしたので、観客もおもいっきり派手に演出したようだ。
で、Mon mari が火曜の朝になって急にメルボルンカップを見に行こうと言い出した。もちろん、チケットを手に入れるのは無理。どうしたかというと、競技場の横にある少し小高い橋の上からレースを見るのだ。チケットを買えなかった貧しい私たちのような人が外からこっそりのぞくというわけだ。
橋の上には50人足らずの人しかいなかったので余裕でしっかりレースは見られた。
少し遠くからの撮影だったがしっかり馬の滑走は見える。馬は一瞬で走り去るので、この場所でも十分鑑賞できた。実は馬の競争を肉眼で見たのは生まれて初めてであった。実際見ると、とてもしなやかに流れるように走るのである。競馬レースがこんなに美しいとは思わなかったので、とても感動した。今度はチケットを買い、観客席からあらためて競馬を見てみたいと思った。