2013年2月28日木曜日

ある一日


先日、お隣のロズちゃんから「村の小学校の美術の授業で日本の着物の話と実演の依頼が来ているから、よかったら一緒に来ない?」とメールがあった。
ロズちゃんは90年代にJETプログラムで英語教師として来日、7-8年愛知県に住んでいたので、日本の文化に精通している。
せっかくのお招きのお話しなので、私も日本から持ってきた着物と帯を持参して参加。

しかし田舎の小学校の子どもたちはすれていないというか、本当に屈託なく、かわいい。
最初に子どもたちから日本に関するたくさんの質問があった。
「日本の国花は何?」「食べ物は何が好き?」「日本には何人くらい人が住んでいるの?」「日本語は難しいの?」「忍者になるには何年修行するの?」「中国と着物と日本の着物はどう違うの?」などなど。

そして着物の紹介と実演。
私の着物は正絹なので、見せて話をするだけで、試着はロズちゃんの浴衣を使用。ロズちゃんが一生懸命、着付けしている。



モデルは高学年のメラニーがなってくれた。



浴衣の帯に帯紐なんて普通は結ばないが、一応、参考のために、本来の着物にはこういう風につけるのよ、と説明。ご機嫌のメラニーだが、足がガニ股になっているのがちょっと笑える。
次は歩き方も教えてあげないとね。


今は日本がテーマ週間なのか、着物を着た日本の女の子の切り絵などが廊下に飾られていた。
こんな田舎でも、異文化の教育はしっかり浸透している。

そして同じ日の夜。
地域に5年奉職してくれていた警官のローリーが移動で2月一杯でここを離れることになり、警察署の真ん前にあるパブでお別れ会があった。ローリーはちょっと怖面で、一瞬緊張するが、でも広い地域の安全のためにたった一人でとても寄与してくれた。最後に彼がスピーチをしたら、集まった住民から大きな拍手。「さびしくなるね~」と皆で別れを惜しんだ。後任は噂では女性警官とか・・・ 交通違反には男性より女性警官の方が厳しいというのは万国共通のようで、皆ちょっとビビッていた。
ローリー、お疲れ様でした。

2013年2月25日月曜日

情報の激差

こちらに移住してから在留届けを出したが、メルボルンの日本領事館はマメに色々な連絡をメールでくれる。以前住んでいたフランスとは大違い。ま、在留邦人数ではオーストラリアの方がダントツに多いから丁寧に対応しているのかもしれないけど。

で、先日、下記のメールが届いた。

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 1.当館に対する抗議行動の予定

 2月22日(金)午前10時30分~午後1時30分、当館事務所のビル前において、我が国におけるイルカ漁に反対する抗議行動が予定されています。当館にご用の方は、できるだけ、上記日時を避けてお越しください。

 また、警備上の観点から、当日は、ビルのエレベーターを手動操作させていただきます。ご用の方は、ビル1階の制服警備員にお申し付け下さい。

 ご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきますよう、お願い致します。
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「イルカ」と言っているが、いわゆるクジラのこと。小さめのクジラはイルカともいわれるらしい。
日本ではクジラの抗議行動の話になると、シーシェパードの妨害行動が中心で、結構被害的なスタンスになるようだが、こちらは全く違う。シーシェパードを応援することはなくとも、少なくとも「調査捕鯨」というよくわけのわからないダブルスタンダードの行為を徹底的に非難し、連日、日本の調査捕鯨行動に対して国あげて抗議の声をあげている。環境大臣は「絶対に許せない」と怒り心頭だ。
オーストラリア人にとっては「なんで人んちの敷地の海にまで来て、クジラを取るのか?」という思いが強く、「調査捕鯨なら、殺さなくても調査できるんじゃない」、「本当は調査という名目で、肉を切って市場に卸すことが主目的なんじゃない」、など色々な非難が聞こえる。
実際、日本ではクジラ肉は生以外は冷凍保存されているが、すごい量が余って、一言でいえば供給過多状態とか。それでもクジラを取り続ける理由、なんなんだろう。

このニュースがこちらで流れるたびに肩身の狭い思いをしている・・・・

2013年2月15日金曜日

ちょい悪路上ミュージッシャン


ちょっと前に、コミュニティ消防団の資金集めのためにコンサートが隣村で開かれた。
粋なブルースでとてもいいわよ、と友人が薦めており、近所の人たちも皆行くというので、私たちもチケットを買って参加した。

彼の名前はOwen Campbell。
ギターを琴のように横にして奏でる男。これをSliding guitarというらしい。
とにかく、素晴らしい演奏とその声で思わす聞き入ってしまった。まさに才能のあるミュージッシャンと言える。もともとは路上ミュージッシャン、世界貧乏旅行をしながら、路上で音楽を奏でて、資金集めをしてきたらしい。

司会者が「Got talent」とか何とか言っておりその時は意味がよくわからなかったが、後から聞いたら、彼は「Australia's Got Talent」で注目され、ファイナルまで行ったらしい。
ただし、最初の予選の時に審査員に対して無礼な態度を取ってしまったので不合格になった。
審査員の一人は「ものすごい才能はあることは認める、でもアーチストは才能とともに人格も評価されるのよ」と言い切り、あっさり不合格に。
でもあまりにも彼の才能が類まれなので、視聴者からブーイングが出て、結局また予選での再審査が許された。無事に合格して決勝戦まで行ったようだが、優勝はのがしたようだ。
しかしそれでも彼は有名になり、今でもあちこちにコンサートで客を集めている。
オーストラリアでは英国のスーザンボイル並みの人気らしい。

お琴のギター弾き、ぜひ聞いてください。


頑張れ、Owen!

2013年2月3日日曜日

超意味不明


このところ、メルボルンの街角でみかける、「Macca's (マッカス)」という店。
実はマクドナルドの名前が期間限定で変わってしまったのである。

マクドナルドは日本ではマックとかマクドと呼ぶが、 オーストラリアでは「マッカス」と呼ぶらしい。
なんで、マクドナルドがマッカスになるのか不思議。ゴロも合ってないし、超意味不明。

この意味を知らなければ、オーストラリア人から「今日のランチはマッカスに行こうよ」と言われても完全にちんぷんかんぷんである。
オーストラリアではこのようによくわからないスラング英語が結構多い。

1月26日はオーストラリア・デー(建国記念日)だったので、それを祝うつもりでマクドがマッカスになったとか。一応2月3日までの限定表示らしいが、知らない観光客などは戸惑うだろう。どっかの国のようにマクドの「パクリ」の店ができたのかと勘違いしてしまうかもしれない。