2013年2月25日月曜日

情報の激差

こちらに移住してから在留届けを出したが、メルボルンの日本領事館はマメに色々な連絡をメールでくれる。以前住んでいたフランスとは大違い。ま、在留邦人数ではオーストラリアの方がダントツに多いから丁寧に対応しているのかもしれないけど。

で、先日、下記のメールが届いた。

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 1.当館に対する抗議行動の予定

 2月22日(金)午前10時30分~午後1時30分、当館事務所のビル前において、我が国におけるイルカ漁に反対する抗議行動が予定されています。当館にご用の方は、できるだけ、上記日時を避けてお越しください。

 また、警備上の観点から、当日は、ビルのエレベーターを手動操作させていただきます。ご用の方は、ビル1階の制服警備員にお申し付け下さい。

 ご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきますよう、お願い致します。
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「イルカ」と言っているが、いわゆるクジラのこと。小さめのクジラはイルカともいわれるらしい。
日本ではクジラの抗議行動の話になると、シーシェパードの妨害行動が中心で、結構被害的なスタンスになるようだが、こちらは全く違う。シーシェパードを応援することはなくとも、少なくとも「調査捕鯨」というよくわけのわからないダブルスタンダードの行為を徹底的に非難し、連日、日本の調査捕鯨行動に対して国あげて抗議の声をあげている。環境大臣は「絶対に許せない」と怒り心頭だ。
オーストラリア人にとっては「なんで人んちの敷地の海にまで来て、クジラを取るのか?」という思いが強く、「調査捕鯨なら、殺さなくても調査できるんじゃない」、「本当は調査という名目で、肉を切って市場に卸すことが主目的なんじゃない」、など色々な非難が聞こえる。
実際、日本ではクジラ肉は生以外は冷凍保存されているが、すごい量が余って、一言でいえば供給過多状態とか。それでもクジラを取り続ける理由、なんなんだろう。

このニュースがこちらで流れるたびに肩身の狭い思いをしている・・・・