日常使う食器類はキッチン・キャビネットの引き出しに入れており、いわゆる食器棚の中には入れていない。
今までの人生の中で、食器棚にある食器はいつも側面、もしくは斜め上から見てきたが、この新居に移ってから引き出し式になったため食器は毎日真上から眺めている。
最初はあまり注意深く見ていなかったが、最近よーく観察してみると、丸い形であるべきものが必ずしも丸くない・・・
この白い食器類は新居を建設中に緊急用に調達したもの。セット物として売られていたお買い得商品だった。一応、オージー・ブランドなのだが、製造はメイド・イン・チャイナ。
例えば、このコーヒーカップ。
同じカップなはずなのだが、よく見ると右の方がすこし横長になっている。
そして極めつけは・・・
スープ・ボウル。右は丸いのに、左は明らかに歪んでいる。あまりに歪みがひどいので、店に返そうかと思ったが、レシートをなくしてしまい、断念。
しかし、手作り陶器とか一品物なら別だが、今の時代、大量生産の食器は機械のロクロで回して作るのだろうから、こんな歪みがあるのというのは非熟練工が作ったとしか考えられない・・・
出荷する前の工場の品質管理にも問題があるが、ブランド元もきちんと定期的にチェックする必要がある。
陶器はよくファースト、セカンドと言って、その出来上がりの質によってラインが決められる。例えば日本のデパートで売っている陶器のほとんどは傷やシミなどがないので、ファーストライン。でも少しの傷で素人ではあまりわからない程度の物はセカンドラインとしてファーストの三分の一か半分以下の価格で売られる。昔、よく行ったウエッジウッドやバーレィのファクトリーショップで売られていたのはほとんどセカンドだった(日本人団体客も何のためらいも無くセカンドを買っていた)が、私たちが日常使うには十分満足する品質だった。それでも歪んだコーヒーカップやお皿をなどを目にしたことはない。
話が長くなったが、上の歪みのあるカップやボウルは、もうセカンドの領域を超えて、サード・ラインに突入している気がする。折を見て、販売元のオージー会社のご意見箱に投書しておこう・・・